アデノイドと扁桃ってなに?
アデノイドや扁桃をまとめて「扁桃腺」と呼びます。扁桃腺は「リンパ組織」で、鼻やのどから入ってくるウイルスや細菌から守る役割をしています。扁桃腺は鼻やのどの周囲に輪のように配置されており、これを Waldeyer(ワルダイエル)咽頭輪 と言います。 扁桃腺の中でいびき・無呼吸に関係するのは
・アデノイド(咽頭扁桃)
・口蓋扁桃(一般に「扁桃腺」と呼ばれる部分)です。
成長に伴う変化
・3歳ごろから体より先に大きくなり、6〜7歳で最大に。
・中学生ごろからは体の成長に追いつかれて相対的に小さくなります。
・ほとんどの方は呼吸に影響する程の大きさにはなりません。しかし、一部の方では過剰に大きくなり、呼吸に影響することがあります。
過剰にアデノイドが大きくなることを「アデノイド増殖症」 過剰に口蓋扁桃が大きくなることを「扁桃肥大症」といいます。
アデノイドや扁桃が大きいと起こる症状
1. いびき・無呼吸
鼻づまり → 口呼吸
扁桃でのども塞がる → 無呼吸
2. アデノイド顔貌
口呼吸が続くことで、口が開きっぱなし・下唇がたるむ・顔が細長くなるなどの特徴的な顔つきに。
3. 滲出性中耳炎
アデノイドが耳管を塞ぐ → 中耳に液体が溜まりやすくなる。
4. 鼻副鼻腔炎
鼻の通りが悪くなり、鼻や副鼻腔の感染が起こりやすくなる。
などが挙げられます。
診断の流れ
1. 寝ているときの動画記録
いびきや無呼吸の様子をご家族に撮影いただき、診察時に確認します。
2. 内視鏡検査
アデノイドの大きさや耳管の閉塞の有無を鼻から確認します。
口蓋扁桃がどれくらいのどを狭めているかを確認します。
3. 耳の診察
滲出性中耳炎の有無をチェックします。
4. 睡眠検査
無呼吸や酸素の低下が実際に睡眠の質に影響しているか確認します。
治療
1. 睡眠の質が下がっている場合 → 手術を検討します。
・全身麻酔で、アデノイド切除+口蓋扁桃摘出を行います。
・滲出性中耳炎がある場合には「鼓膜チューブ留置術」も同時に行うことがあります。
空気の通り道を広げ、いびき・無呼吸・中耳炎のリスクが改善します。
2.対症療法として保存的加療を行うこともできます。
アデノイド増殖症に対しては、鼻からの点鼻薬や薬剤で、軽度ですがアデノイドを縮小させることが出来ます。風邪をひいた時のみのいびき・無呼吸で
あれば手術をせずに対処出来る可能性があります。
※しかし、あくまで「対症療法」であるため、常にいびき・無呼吸が生じている場合には手術が有効と思われます。
気になることがありましたらお気軽にご相談下さい。
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