サーファーズイヤー(外耳道外骨腫)とは、冷水・冷風による刺激で外耳道の骨がゆっくり隆起し、耳の穴が詰まりやすくなる慢性疾患です。

 サーフィンをする方に多いことからこの名称が広まりましたが、水泳・ダイビング・カヤック・漁業従事者など「冷水・冷風に長期間さらされる人」に多く見られます。

サーファーズイヤーの病態

 耳の穴(外耳道)に冷水や冷風が繰り返し入ることで、外耳道の骨が過形成 (骨が増えること)します。 

                     ◎体が「冷水・冷風から耳を守ろう」として骨を増やす反応です。

主な症状

 初期は無症状のことが多いですが、進行して外耳道が狭くなると以下が出現することがあります。

  ・耳閉感(耳が詰まる感じ)

  ・難聴(外耳道が狭くなった結果)

  ・耳垢が溜まりやすい・水が抜けにくい (外耳道が狭く、耳垢が出にくくなります)

  ・外耳炎(痛み・耳漏)を繰り返す

どのような方がなりやすいか

サーフィンをされている方(歴が長い人ほどリスク増)。

水泳・ダイビング・カヤック・漁業従事者も多いと言われます。

診断

顕微鏡・内視鏡で外耳道の狭窄・骨性隆起(耳の中の皮膚はそのままで盛り上がって狭くなっているか)を確認します。

CT検査で骨の隆起の程度、外耳道狭窄の評価に有用です。

治療

症状の程度に応じて、保存的治療と手術治療を選択します。

● 保存的治療(軽度)  

 外耳道の刺激を避け、清潔を保つことが中心です。

  ・耳掃除・クリーニング

  ・外耳炎時の抗菌薬点耳

  ・冷水が入らないよう生活指導(耳栓など)

● 手術治療(中等度〜高度)

 外耳道が狭いことが原因で難聴を生じ、生活に支障が出ている場合に検討されます。

 手術により、盛り上がっている骨を削ります。

予防

 サーファーズイヤーは自然治癒しないため、予防が非常に重要です。

  ・サーフィン時に耳の中に冷水・冷風が入らないように耳栓・耳当ての使用

  ・海から上がった後の耳のケア

まとめ

・サーファーズイヤーは冷水・冷風刺激による外耳道の粘膜下の骨の慢性隆起が原因で起こる疾患です。

・初期は無症状ですが、進行すると耳閉感・難聴・外耳炎などが現れます。

・進行状況、症状の強さにより手術が必要になる場合もあります。

予防が最も重要で、耳栓・防寒対策・冷水回避が効果的です。

                  気になる症状のある方は、是非お気軽にご相談ください。

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