「子どもがふらふらする」「めまいがすると訴える」このような症状があると、保護者の方はとても心配になると思います。

 お子様のめまいは、大人のめまいと比べて頻度が少ないものの、原因となる病気や注意点には、小児ならではの特徴があります。  

 今回は、小児めまいについてご説明します。

小児に多いめまい疾患

●良性発作性めまい(約18.7%)  

  前触れなく数分~数時間程度の自然に治まるグルグルするようなめまいがします。

  めまい症状のない時には、聞こえの症状や神経症状は認めません。

●前庭片頭痛(約17.6%)

  5分~72時間続くめまい症状があり、そのめまい症状の約半数には片頭痛症状を認めます。

●頭部外傷(内耳振盪)(約14%)

  転倒や衝突などで頭部に衝撃が加わることで、内耳(前庭・蝸牛)が一時的に機能障害を起こし、ふらつき・動揺感、聞こえの症状を認めます。

●原因不明(約30.5%)

  小児では、検査を行っても明確な原因が特定できないめまいも少なくありません。

●その他

  前庭神経炎、心因性めまい、起立性調節障害がみられることもあります。  


 大人で多いBPPV(良性発作性頭位めまい症)やメニエール病の頻度は少ないのが、小児めまいの特徴ともされています。

年齢ごとに注意が必要な病気

 年齢ごとに稀ではあっても見逃してはいけない病気にも注意が必要です。

〇乳児期

 「めまい」という訴えは少なく、運動発達の遅れ、歩行障害、転倒傾向といった症状から、小脳の奇形や内耳の奇形などの先天性疾患が見つかることがあ

  ります。

〇幼児期

  この時期は、まれではありますが、てんかんや脳腫瘍が発見されることがあります。

  また、急性小脳炎、ムンプス(おたふくかぜ)、ラムゼイ・ハント症候群など、感染症によるめまいの好発年齢です。

〇児童期

  成長とともに、BPPV(良性発作性頭位めまい症)やメニエール病など大人と同様のめまいが増えてきますが、起立性低血圧によるめまいや、心因性めま

  いも頻度が多くなってきます。

まとめ

 小児のめまいは、頻度は少ないものの、年齢ごとに注意すべき疾患が異なります。お子様のめまいで、次のような点がある場合は、医療機関への受診をご検討ください。

 ・意識が無くなることがある

 ・短期間でめまいが治まらず、続いている

 ・聞こえにくさを伴う

 ・手足のしびれ、歩きにくさなどがある

 ・強い頭痛を伴う  


            様子を見て大丈夫なのか、検査が必要なのか、判断に迷われる場合も多いと思います。

                   気になる症状がある際は、どうぞお気軽にご相談下さい。

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