インフルエンザウイルスにはA型とB型があります
インフルエンザは、主にA型とB型の2種類が季節性流行を起こします。
● A型
・毎年ウイルスの表面のタンパク質(抗原)が変化しやすいです。
・ワクチン予想の当たり/外れが多く、流行しやすいです。
● B型
・A型より抗原は大きく変化しません。
※稀に、B型でも抗原が大きく変わり、大流行を生じることがあります。
・ワクチン予想の外れは少なめで、A型より流行の規模は少なめです。
・ワクチンの免疫効果が弱まってくる、遅い時期(2〜3月)に感染しやすいです
つまり、インフルエンザは大きく分けてA型とB型が存在(A型とB型にも複数の種類があります)し、毎年どのような種類(抗原)が流行するかが異なります。
なぜ毎年予防接種をする必要があるのか
インフルエンザワクチン(予防接種)は「毎年接種すること」に意味があります。理由は大きく3つです。
理由①:抗原が毎年“少しずつ変化”するため
インフルエンザウイルスは、表面のタンパク質(抗原)が毎年少しずつ変化します。これを 抗原変異と呼びます。
そのため、去年のワクチンで作られた免疫が、今年のウイルスには十分に合わない可能性があります。
この抗原変異に合わせて、ワクチンの中身が毎年作り直されます。
理由②:免疫の効果が時間とともに弱まるため
インフルエンザワクチンの免疫効果は、あまり長持ちしません。約5〜6か月で徐々に低下していくと言われています。
※インフルエンザの流行状況によっては、秋に予防接種を行い、当初の感染を免れる/悪化を防げても、免疫効果のピークが過ぎて2~3月頃にインフ ルエ
ンザに罹患する可能性があります。
理由③:A型・B型どちらが流行するか毎年違うため
抗原変異に伴い、ある年はA型が大流行し、別の年はB型が流行することがあります。
ワクチンはWHOの推奨に合わせて、流行が予想されるA型2種類+B型2種類の「4価ワクチン」で作られているため、毎年接種することで その年の流行に合
わせた最適と思われる備えができます。
予防接種の有効性について
インフルエンザワクチン(予防接種)は「絶対に感染を防ぐワクチン」ではありません。しかし、医学的に確立された大きなメリットがあります。
有効性①:重症化を防ぐ
最も重要な効果は重症化予防です。
・高熱で寝込む期間が短くなる
・肺炎・脳症などの重い合併症のリスクを下げる
・高齢者や基礎疾患のある方の入院・死亡リスクを減らす
特に高齢者では、予防接種により入院リスクが約40〜60%低下すると言われています。
有効性②:家庭内・職場内の感染拡大を防ぐ
ワクチンを接種していると、感染した場合でもウイルス量が少なくなるため、周囲への感染を広げにくくなります。
・家族に高齢者や乳幼児がいる方
・受験生
・職場で休めない方
こうした方にとっては大きなメリットがあると考えます。
まとめ
インフルエンザは A型・B型の複数の型が毎年変化(抗原変異)しながら流行する感染症です。そのため、
・毎年の予防接種が必要
・予防接種は重症化予防・感染拡大防止に高い効果があります。
「絶対に感染しないワクチン」ではありませんが、かかったときの症状を軽くし、入院や重い合併症を防ぐための大切な手段です。
ご自身とご家族を守るためにも、 流行前の接種をご検討ください。
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