最近、家族との会話で「もう一度言って」と言うことが増えた。テレビの音量が以前より大きくなったと言われる。

 複数人での会話や、雑音のある場所では相手の声が聞き取りにくい。このような変化は、聴力が低下してきたサインかもしれません。

 聞こえの低下は、気づかないうちに少しずつ進むことも多いため、ご本人は「まだそれほど困っていない」「年齢のせいだろう」と感じていることも少なくありません。しかし、以前より聞き返すことが増えたり、会話を聞き取ることに努力が必要になったりしているのであれば、補聴器について相談してみるタイミングと考えてよいでしょう。

補聴器相談では、まず耳と聴力の状態を確認します

 補聴器を検討する際には、現在の聴力がどの程度なのか、左右の耳で違いがあるのか、耳の状態に問題がないかなどを確認することが大切です。

 聞こえの低下は、加齢によるものだけでなく、中耳炎などの耳の病気や、過去に大きな音にさらされたことによる騒音性難聴など、さまざまな原因があります。また、急に聞こえが悪くなった場合や、耳鳴り・耳の詰まった感じ・めまいなどを伴う場合には、補聴器を検討する前に、早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。

 当院では、補聴器についてご相談いただく際にも、まず耳の状態や聴力を確認します。 治療によって聞こえの改善が期待できる場合には、その治療についてご説明します。一方、聴力低下があり、日常生活で聞き取りにくさを感じている場合には、補聴器によってどのような聞こえの改善が期待できるかをご説明し、導入について具体的にご相談していきます。

補聴器は、生活に合わせて選ぶことが大切です

 補聴器にはさまざまな種類があり、聞こえの状態や使用する場面によって適したものが異なります。 毎日の家族との会話を大切にしたい方、仕事や会議での聞き取りを改善したい方、外出や旅行を楽しみたい方など、補聴器を使う目的も人それぞれです。

 当院の補聴器外来では、聴力検査などの結果をもとに、現在の聞こえの状態と日常生活での困りごとを踏まえて、補聴器の選択や使い方についてご相談いただけます。 補聴器は、装用すればすぐに以前と同じように聞こえるようになるものではありません。実際の生活の中で使いながら、聞こえ方を確認し、必要に応じて調整していくことも重要です。

まとめ

 「最近、聞き返すことが増えた」「テレビの音量が大きくなった」「会話の内容を聞き取るのに以前より集中するようになった」。

 こうした変化があるなら、それは補聴器について考え始める一つのタイミングです。 補聴器を使うかどうかをすぐに決める必要はありません。まずは耳鼻咽喉科に御相談頂き、現在の聴力や耳の状態を確認したうえで、補聴器によってどのような聞こえの改善が期待できるのかを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

 当院では、耳と聴力の状態を確認したうえで、補聴器が適している方には、その方の生活に合わせた補聴器選びや使用方法をご案内しています。 聞こえの変化が気になったら、どうぞお気軽にご相談ください。

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