ポリープ様声帯はどんな病気?
ポリープ様声帯は、声帯の粘膜の下にある“ラインケ腔”というスペースに浮腫が生じることで、声帯全体がむくんで腫れてしまう病気です。
声帯が厚く・ブヨブヨすることで振動がうまくできなくなり、声が変わってしまいます。 別名「ラインケ浮腫」とも呼ばれます。
主な症状
ポリープ様声帯によって、声や呼吸支障が出るため、日常生活のコミュニケーションにも影響します。
・声が低くなる(ガラガラ声)
声帯が厚くなることで振動数が低下し、男性のような低い声になることがあります。特に女性では大きな悩みになりやすい症状です。
・声がかすれる・途切れる
・長く声を出せない、すぐ疲れる
・喉の違和感・乾燥感
・息苦しさ(進行した場合)
腫れが強くなると空気の通り道が狭くなり、呼吸がしづらくなることがあります。
原因
最も大きな原因は喫煙です。タバコの煙や熱が声帯を長期間刺激し続けることで、ラインケ腔がむくみやすくなります。診断される患者さんの多くに喫煙歴があります。
その他の原因:
・声の酷使(大声・長時間の発声)
・胃酸の逆流(逆流性食道炎)
・粉じん・化学物質の吸入
・後鼻漏(鼻水が喉に流れ落ちる状態)
・ホルモンバランスの変化(中年以降の女性に多い)
診断方法
鼻から細いカメラ(喉頭内視鏡)を入れて声帯を観察します。声帯がゼリー状に腫れている様子が確認できます。
必要に応じて声帯の振動を詳しく見る検査(喉頭ストロボスコピー)や音声機能検査を行うこともあります。こちらは主に病院で行う検査になります。
治療方法
症状の程度や生活背景に応じて治療を選択します。
① 保存的治療(まず行う治療)
・禁煙(最も重要)
・声の安静
・胃酸逆流の治療
・粉じん・刺激物の回避
・水分補給・加湿
・発声方法の改善(音声治療)
軽度の場合は生活習慣の改善で症状が和らぐことがあります。
② 薬物療法
炎症を抑える薬やステロイド吸入を行うことがあります。
③ 手術治療
保存的治療で改善しない場合や腫れが強い場合は、声帯の腫れた部分を切除する手術を行います。
術後は一定期間声を休める必要があります。
予防と再発防止のポイント
ポリープ様声帯の予防・再発防止に対しては以下のものが挙げられます。
・禁煙を徹底する
・声を使いすぎない
・胃酸逆流の治療
・加湿・水分補給
・正しい発声方法を身につける(言語聴覚士による音声治療)
まとめ
ポリープ様声帯は、声が低くなる・かすれるなど、日常生活に大きな影響を与える病気です。しかし、原因の多くは生活習慣にあり、適切な治療とケアで改善が期待できます。
特に禁煙と声の使い方の見直しはとても重要です。 声の変化が続く場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診し、状態を確認することをおすすめします。
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